題 名ウィトゲンシュタインにおける宗教と生活―トルストイとの関係を手がかりに―
- 発行日
- 2016年2月
- 投稿日
- 2017.12.27
- 発表者名
- 伊藤潔志
- 所 属
- 桃山学院大学経営学部
- キーワード
- ウィトゲンシュタイン
- 要 約
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ウィトゲンシュタインにおける宗教と哲学との関係を明らかにする研究の一部。本稿では、ウィトゲンシュタインとトルストイとの影響関係に注目し、ウィトゲンシュタインの宗教観を明らかにしている。
ウィトゲンシュタインの日記や草稿などからは、ウィトゲンシュタインが宗教に対して数多く言及していることがわかる。そこからは、ウィトゲンシュタインの宗教に対する関心が大きいこと、 そしてそれが前期から後期に至るまで一貫して続いていることがわかる。しかし、それらはあくまでも断片的な書きかけであり、ウィトゲンシュタインの宗教理解がいかなるものであるのかについてまでは明瞭に示してくれていない。
そこで、ウィトゲンシュタインの宗教に対する関心の実相を探り、その宗教理解の特質を明らかにするため、ウィトゲンシュタインに強い影響を与えたトルストイに注目する。トルストイがウィトゲンシュタインに与えた影響を基に、ウィトゲンシュタインの宗教理解を検討した。すると、ウィトゲンシュタインにおいて宗教は「生の問題」であることがわかり、それゆえ「生の宗教」と呼ぶことができる。
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- 伊藤潔志