題 名大学生のストレスに関連した睡眠および脳・自律神経機能の定量評価
- 発行日
- なし
- 投稿日
- 2018.01.15
- 発表者名
- 樽井一郎
- 所 属
- 姫路獨協大学 医療保健学部
- キーワード
- 自律神経
- 要 約
-
若年者における、「ひきこもり」や「やる気がない」などの社会的不適応、些細なことですぐに「キレる」といった情動不安定、さらに、うつ病、自傷、自殺、摂食障害などの増加が、社会的問題となっている。また、すぐに「キレる」「暴力をふるう」等の行動は、睡眠不足や夜型生活の影響もあると考えられている。睡眠が不足すると身体も脳も疲れがとれずにその結果、無気力になり、感情をコントロールしにくくなる。今やわが国の5人に1人が睡眠に関わる問題を抱えていると推測されている。
睡眠不足は仕事や勉強の能率を低下させるだけでなく、労働災害や交通事故のリスクを高める。さらに、生活習慣病やメタボリックシンドロームとの因果関係も指摘されている。
睡眠が、ストレス反応やうつ状態などの精神健康どのように関係しているかを考察する。
論文はこちら - プロフィール
- 樽井一郎 ストレスへの対応では、個人をとりまく外界が変化すると、それまでと違ったやり方で新たに対応することが要求される。このような外界の変化はストレスと呼ばれ、さまざまな面で変動の多い現代は、ストレスの多い時代であるといえる。外界に起きた変化に適応しようとして内部にストレス反応とよばれる緊張状態が誘起される。これは、誰にでも起こることであり、いろいろな障害から身を守るなど、課題に挑戦する際に必要な反応である。ストレスの影響を強く受けるかどうかには個人差があるが、過度のストレスが続くと、精神的な健康や身体的な健康に影響を及ぼすことになる。