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題 名言語と教育―多様化する社会の中で新たな言語教育のあり方を探る

著者名
杉野俊子 (監修)、田中富士美、波多野一真 (編著)
ISBN
9784750345734
出版年月日
2017年10月31日
出版社名
明石書店
価格
4200+税
投稿日
キーワード
言語
背景
杉野俊子氏 前工学院大学教授、元防衛大学校教授、博士(教育学)。現在は工学院大学、國學院大學、早稲田大学非常勤講師。JACET言語政策研究会代表、日本言語政策学会理事、JALT(TLT)日本語編集長、ヨーロッパ体育連盟理事。専門分野は英語教育学、社会言語学、弦語教育政策。 田中富士美氏 金沢星稜大学人文学部准教授。日本「アジア英語」学会理事。専門分野は英語教育学、国際英語論、言語政策。 波多野一真氏 創価大学経営学部准教授、博士(外国語・第二言語教育)。専門分野は言語政策、英語教育学。
概要

近年、日本では小学校の英語教育の是非が問われているが、言語教育においては単に賛成/反対の二分論では捉えきれない複雑な問題も多い。国内外のさまざまな環境における教育の事例を通して、真のグローバル化に対応する言語教育とは何かを摸索する意欲的な論集。

目次
第1部 国内の事例(日本手話とろう教育―危機的な時代の第三の道;母語を生かした英語の授業―英語を英語で教える授業を補うために;世界の動向に連動する言語教育とは―日本の教育に欧米型の論理的思考法と言語技術を取り入れるときに考えなければいけないこと)
第2部 海外の事例(カナダ・ヌナブト準州のイヌイットの社会変化と教育;グローバル時代におけるマカオの言語教育―グローバル社会での生き残りを賭けた政策;英語教育と先住民族言語復興―マオリ語・アイヌ語を中心に;インドの部族言語の教育―サンタル語教育に関する現地調査より)
第3部 第三の道へ(言語は中立か―英語の経済的・社会的優位性についての一考察;脱グローバル化時代の語学教育―「母語+英語+第三の場所」の提案;日本における英語必要・不要論―バフチンの「対話」の概念が示唆する第三の道)

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編集部より
人々の生活に大きな影響を与える言語教育のあり方について紹介している。国内はもとより、カナダ、オーストラリア、アフリカ、インドなどにおいて、各国の社会経済状況と関連づけた説明が行われている。
著者
杉野俊子 (監修)、田中富士美、波多野一真 (編著)