書評
一覧題 名ミカヅキモの性
- 著者名
- 土金勇樹
- ISBN
- 出版年月日
- 2016年12月6日
- 出版社名
- 土金勇樹
- 価格
- 350+税
- 投稿日
- キーワード
- 生物
- 背景
- 著者は単細胞の藻類であるミカヅキモを用いた研究を行う。本書は、その過程で得た写真やムービーを用いてミカヅキモの有性生殖を解説したもの。
- 概要
藻類とは、酸素を発生する光合成を行う生物の中から陸上植物を除いたもの。この定義からもわかるとおりさまざまな種類の生物が含まれ、動物に近い藻類や植物に近い藻類も存在する。
さらに、1つの個体に1細胞と、単純な構造をしたものもおり、このような藻類を用いることで、構造が複雑な生物では観察が難しい「有性生殖」などの現象を研究することが可能。
生物は有性生殖を行うことで新しい遺伝子の組み合わせを生み出します。生物界に広く共通した重要な現象で、生物が多様性を獲得するうえでの原動力であると考えられる。
藻類もさまざまな方法で有性生殖を行っており、本書では、藻類の中でも植物に近縁で有性生殖の研究が盛んな「ミカヅキモ」に注目し、藻類の有性生殖について解説する。
- 編集部より
- 本書はApple社iPadアプリ「iBooks」で読める電子書籍。書籍に埋め込まれた写真やムービーを簡単に閲覧することができる。足のような駆動器官を持たない単細胞生物のミカヅキモだが、ダイナミックな挙動を示すことが、ムービーでわかる。このように「動き」を観察しながら解説文を読むことができるのは電子書籍のメリットだ。
- 著者
- 土金勇樹