書評
一覧題 名グローバリゼーションの地理学
- 著者名
- 田中恭子
- ISBN
- 9784286112060
- 出版年月日
- 2017年11月30日
- 出版社名
- 時潮社
- 価格
- 2800+税
- 投稿日
- キーワード
- 社会
- 背景
- 著者は、昭和60年3月 お茶の水女子大学人間文化研究科(博士課程)退学、平成4年2月 オハイオ州立大学 Ph.D(地理学)取得。 現在、埼玉大学大学院人文社会科学研究科教授 主著『保育と女性就業の都市空間構造―スウェーデン,アメリカ,日本の国際比較』時潮社、2008年。『アメリカの金融危機と社会政策―地理学的アプローチ―』時潮社、2015年。
- 概要
本書は中南米は米国の裏庭と呼ばれ、米国は自分たちの意のままにしてきた歴史がある。今、グローバリゼーションの名の下、市場原理主義を掲げるネオリベラリズムが跋扈し、世界が「米国の裏庭」化し、分断と格差が拡大。その実態をIMF支配の歴史と地政学的見地から鋭く暴く。
おもな内容
第1章 ペトロダラー・システム
第2章 ラテンアメリカにおける米国支配の歴史
第3章 1970年代の南米の軍事政権とネオリベラル改革
第4章 1980~90年代の南米で展開されたIMF「構造調整プログラム」と2000年代の反動
第5章 親米傀儡政権樹立の課題と中米・カリブ海域
第6章 グローバルに広がるネオリベラル改革
第7章 ロシアのネオリベラル経済改革とプーチン政権下の大ロシア復活
第8章 米国の世界覇権と現代の地政学
- 編集部より
- 金融規制の緩和により70年代に米国主導で始まるネオリベラル改革が80年代以降、世界を席巻していく様が克明に論述されている。今後の地政学的リスクの高まり、米国世界支配に対する展望などについても言及する。
- 著者
- 田中恭子